動画のコマを静止画に抽出する方法

 新しいカメラで、スローモーション撮影のつもりが設定を誤り、タイムラプス撮影*になってしまった。今日の午前中に撮った26本の動画は全滅。タイムラプスの間隔はたまたま1秒になっていて、撮影中にその間隔設定値がファインダーに表示されていたのに、意味がわからずに無視して撮影し、家に帰ってパソコンに動画を取り込んで再生してみるまでスローモーション撮影できていないことに気が付かなかった。毎秒一コマ撮影された画像が、再生では1秒間に何十コマも表示されるから、とても見れたものではない。
 ただ、これらのコマの中には静止画としてなら出来のよいものも混じっているかもしれないので、全部捨ててしまうのは惜しい。動画としては体をなさない映像の一コマを救い出すには、動画をコマ送りで再生し、良いコマを静止画(JPEGファイル)として別途書き出せばよい。
 既成のアプリを使えば、次の手順でJPEGファイル化することができる。

1.タイムラプス動画をQuickTimePlayerで開く
2.右矢印➡キーで動画をコマ送り再生する(逆に、左矢印←キーで1コマづつ巻き戻しできる)
3.静止画にすべきコマに来たら、⌘Cキー(または編集メニューの「コピー」)でクリップボードへコピーする
4.Previewアプリを開き、⌘Nキー(またはファイルメニューの「クリップボードから新規作成」でファイルにする
5.作成されたファイルは「名称未設定」のままなので、⌘Sキー(またはファイルメニューの「保存…」)で名前をつけ、任意の指定フォルダに保存する

この操作手順は、通常の動画の中の1コマをスナップショットの静止画として切り出すときにも使える。


(注)
*タイムラプス撮影
 ゆっくりした動きの対象を長時間、等時間隔で撮影し、再生を短時間で行うと変化が早送りで再現される。例えば、植物の発芽とか、日の出日の入りとか、雲の動き、などなど。
 スローモーション撮影が、動きの早い対象を短時間に通常の何倍かのコマ数撮影し、再生に長時間かけて動きの状況が肉眼で見るより精細に観測できる手法であるのとちょうど逆の関係にある。