デスクトップが散らかっている。モニターのサイズが1K,2K、4Kと大きくなるにつれ、整理を怠るようになってきた気がするが、散らかっているなりに、散らかし方の私的な規則めいたものもあることはあって、散らかした本人はどの辺にどういうフォルダやどのファイルを置くかは大体きめてはいる。それでも、OSはデスクトップの空いている所に適当に(?)新規ファイルを置くので、都度々々の整理をサボると、デスクトップのエントロピー(!)は増大し、作った本人が知らない迷子のファイルやフォルダが湧いてくる。
アプリを次々に起動して、デスクトップにいろんなアプリ画面が重なり合って埋まってくると、デスクトップが見晴らせないから、ありそうな箇所を塞いでいるアプリ画面を閉じたり他所へ動かしたりして、目ざすフォルダやファイルを捜すのに難儀することになる。そんなときに役立つのが、「壁紙をクリックしてデスクトップを表示」する機能である。MacOS Sonoma(ver.14)から追加された機能で、重宝している。一読、どんな機能かイメージしづらいが、デスクトップの壁紙(なにもオブジェクトがない部分)をクリックすると、すべてのアプリ画面が消え、フォルダやファイルだけが残されたデスクトップが表示される、という仕組みである。目的のフォルダやファイルがとても探しやすくなるのだ。もう一度壁紙をクリックすると、アプリ画面は元の位置に再度表示される。
この機能はデフォルト設定で常時オンとなっているが、システム機能設定で「ステージマネージャ使用時のみ有効」に変更できる(添付の図#1参照)。ステージマネージャはMacOS Ventura(ver.13)で導入された機能で、今現在作業中のウインドウが画面の中央に展示され、それ以外の稼働中のウインドウはサムネールに縮小されて画面の左端に片寄せられる。現在仕掛中の作業に集中できるというわけだ。他のアプリに切り替えたいときは、対象のアプリのサムネールをクリックすれば、それが画面の中央に展開し、今まで使っていたアプリのウインドウは左の片隅へ引っ込む。
ステージマネージャの使用/不使用は、メニューバー右端の通知センター(年月日日時が表示されている部分)の左隣のコントロール・センターを通して切替えを指示できる(添付の図#2参照)。または、システム機能設定の「デスクトップとDock」からも切替えできる。わたしはウィンドウが重なり合っているのはあまり気にならないので、こちらの機能はオフにしている。
添付図: スクリーンショット
#1:システム機能設定
#2:コントロールセンターのアイコンとプルダウン・メニュー