画像編集Tips :動画ファイルからの静止画の取出し

 動画ファイルから静止画(ストップモーション画像)を取出すには、動画をコマ送り再生し、取出すべきコマで止めて、それをを静止画として書き出せばよいはずだ。ところが、Macの純正「写真」アプリには動画のコマ送り再生機能もスロー再生機能もないので、目的のフレームでピタリと止めることは難しい。

 しかし、同じく純正のQuick Time Playerにはコマ送り機能が備わっているので、ある1コマを静止画として取り出したい場合は、次の手順で行う。
1.写真ライブラリから独立の動画ファイル(.mp4)として取出す
2.Quick Time Playerで動画ファイルを開く
3.再生ヘッドを目的の場面付近までスライダで移動し、取出すべきフレームを矢印キー(▶︎/◀︎)でコマ送り(進む/戻る)しながら探す
3.目的のフレームに来たら、[編集]メニュー=>[コピー](または、[⌘ + C])で現在のフレームをクリップボードにコピーする
4.「プレビュー」アプリで、[ファイル]メニュー=>[クリップボードから新規作成](または、[⌘ + N])で、クリップボードの内容を新規ファイルにコピーする
5.「ファイル」メニュー=>[保存](または、[⌘ + S])で、新規ファイルを静止画(.jpg)として保存。このとき、ファイル名や保管先フォルダーを指定できる

 純正のiMovie(動画編集アプリ)にもコマ送り機能は備わっているから、Quick Time Playerの代わりに、こちらを使ってもよい。iMovieでは、
2.iMovieを開き、動画ファイルをタイムラインに置く
3.目的のフレームを矢印キー(▶︎/◀︎)でコマ送りして探す
4.「ファイル」メニュー=>「共有」=>「イメージ…」で、静止画ファイル(.jpg)へ書き出す
という手順になる。

(注)
 これらの手順で抽出した静止画をつなげればGIFファイルを生成することも可能である。GIFは、静止画を複数つなぎ合わせてパラパラ動画として見せる技法で、動画ファイル(24~60フレーム/秒)からGIFファイルを直接生成する無料アプリが多数存在する。これらは動画から一定間隔で間引いてGIFを生成するので、ファイルサイズとしては小さくなるけれど、速い動きに追随し細部を捉えたパラパラ動画にするのは難しい。上記の方法で手動抽出した静止画をつなげて生成したGIFなら動きの緩急に対応したGIFが作れる。静止画からGIFを生成するには、これも純正のKeynoteアプリを使えばよい(ヘルプ記事参照)。