徘徊雑句34(花鳥22) 2025-06-21 桑の実や未熟なままに華やげる 藤と桐、花の紫競いをり 竹藪を遠く外れて筍たけ出いずる 鋼玉ベアリング潰れたる車軸軋み回転まう散り敷ける花びらあれど樹の彼方 ベランダに花びら数片風優し金の粒銀の粒撒き疾風はやて過ぐ 藪抜けて蚊の食ひ痕の三四あり 水晶体過よぎる蚊叩き血の飛沫しぶくてふてふの時空歪めて舞ひにけり 蜜を吸う管くだ詰まらせて蝶悶ゆ 病葉わくらばか翅はね展げ蝶水に落つ上目使いの雉草に伏せ居留守せる 畦道を花道runwayとせり雉子きぎす往く
桑の実や未熟なままに華やげる 藤と桐、花の紫競いをり 竹藪を遠く外れて筍たけ出いずる 鋼玉ベアリング潰れたる車軸軋み回転まう散り敷ける花びらあれど樹の彼方 ベランダに花びら数片風優し金の粒銀の粒撒き疾風はやて過ぐ 藪抜けて蚊の食ひ痕の三四あり 水晶体過よぎる蚊叩き血の飛沫しぶくてふてふの時空歪めて舞ひにけり 蜜を吸う管くだ詰まらせて蝶悶ゆ 病葉わくらばか翅はね展げ蝶水に落つ上目使いの雉草に伏せ居留守せる 畦道を花道runwayとせり雉子きぎす往く