(続々々々)カワセミ追っかけ

 翡翠カワセミ(または川蝉)は夏の季語なのに、私の近所ではここ数年夏には姿を消し、冬が近づくとまた現れはじめるというパターンを繰り返している。今年も、秋が深まってからちょくちょく姿を見せるようになり、年が明けてからはほぼ毎日お出ましになるようになった。住み着いたのだろう。お好みの枝があって、よくそこに止まっており、そこからしょっちゅう水性絵具のような白い糞を噴射するので、枝の下の岩が糞で白く染まっている。短い尾羽根をちょっと上げてピュッと後ろへ糞(実は小便らしいのだが)を射出する、その噴射の跡が白い筋になって残るので、本体が見つからないときでも、ああ、来てるんだと翡翠の飛来が確認でき、探す張り合いが出る。一雨あると流されて消えるかぼやけるので、鮮明なら最近のものだと見てよい。
 
 カメラの腕は相変わらず上達しない。ごくまれに、ピントがピタッと合ったものが撮れることがあるが、枝や岩に止まっているときだけである。飛び出す瞬間や水面に突入する瞬間が< 僥倖まぐれでたまたま撮れていても、フレームから嘴がはみ出ていたり、ピントがボケまくっていたり、シャッタースピードが遅すぎたりで、残念な出来である。それを補えるかもと動画に走るようになったが、私の腕ではとうてい翡翠の動きに追随できず、飛ぶ姿、急降下する姿をきちんと捉えることができたためしがない。飛び出しの瞬間はわずか数ミリ秒、動画のフレーム数にしてたかだか十フレーム程度にすぎないが、スナップショットとして取り出しても羽ばたきは掠れてしまっている。 

    
     

まれにピントが合ったショット

振り返るカワセミ
鉄柵に止まった翡翠カワセミが、美しい背中を見せたまま振り返った。
   
    

カワセミが飛び立つ瞬間の3秒間の動画


激しく頭を振って、一目散に飛び去る。カメラは追いつけない。
  

飛び立つ瞬間をGIF画像でもう一度

鉄柵から飛び立つカワセミ(GIF)
2倍スローモーションで

    
       

飛び立つ瞬間の10フレームをスナップショットで

#01. 身をかがめ

#02. 身を伸ばし

#03. 鉄柵を蹴り

#04. 羽搏き

#5. 宙に浮き

#06. 突進し

#07. さらに激しく羽撃き

#08. 加速し

#09. なおも羽搏き

#10. 視界の外へ

  

  

   

カワセミ百態

    
 慣れぬ動画編集ツールと久しぶりに格闘しながら、飛びもののシーンをいくつか連ね、スローにしたり早回しにしたりも加えてクリップを作ってみた。「百態」と銘打ち、シリーズ物とする心算で、とりあえず1本目をリリース。素材は溜まっていくけれど、編集技術が追いつかずで、見通しは不明。でもまあ、それはいつものことで。
 テレビではありふれたサッカーや野球やの映像が、いかに多彩な編集技術を駆使して作られているかに気づかされもし、野生動物のドキュメンタリーフィルムの一つ一つのシーンの背後にあるだろう膨大な待ち時間への畏敬がおのずと湧いてくる。

 以下、例によって長めの動画はYouTubeに収容しています。

カワセミ百態 #01

   

   

(注)
容量がかさばる動画はこのサイトには容れず、YouTubeを間借りしています。
上記以外のクリップもあるので、御笑覧下さい。 Myチャネル⇒