Google日本語入力が稼働しなくなった問題がようやく終息したので、その状況を記録しておきたい。
前回の報告では問題を3点にまとめたが、それぞれ下記のようになった。
(1).Google日本語入力が使えない => 再び使えるようになった
(2).OSのメニューバーに入力ソースのアイコンが表示されない => メニューバーに表示されるようになった
(3).Google日本語入力の将来性が不透明である => 依然としてIntelコードのままである
(1)、(2)の不具合は解消されたのだが、原因は特定できていない。火事は消えたが、火元は不明というような状況で、いつでも似たような症状は発生しうるだろう。
この問題の対応にはアップル・サポートデスクの手厚い支援を受けた。(1)、(2)の問題は同根で、Macの起動時に組み込まれる他社製の機能拡張で生じていることはわかったが、それから先の原因の特定までにはなかなか調査がすすまなかった。アップルの担当者がオンラインで私のMacに接続し、画面のスクリーンショットを採取したり、問題発生時のログを採取したりして問題を分析した。数回のやり取りのあと、いくつかのフォルダの中の設定ファイルを暫定的に削除(注1)してシステムを再起動し、現象が再発するか検証すると、(2)の現象が発生しなくなった。今度は逆に削除した設定ファイルををフォルダごとに元に戻していき、どのフォルダの設定ファイルが問題を起こしているか特定しようとした。ところが全てのファイルを元に戻したあとにも(2)の問題は起こらず、原因となるファイルの特定はできなかった。奇妙であるが、メニューバーに入力ソースのアイコンが表示されるようになったのは、とりあえず一歩前進である。
次に、Google日本語入力ソフトを再導入してみると、こちらもきちんと動作することが確認できた(注2)。
なにやら狐につままれたような状況だが、設定ファイル削除→再起動→設定フィル復元→再起動の過程で、ファイル再生成や権限のリセットなどが起きたのではないかと推測している。(3)の問題はGoogleにしつこく働きかけるほかはない。2ヶ月近くに及んだ不具合は解決とはいかないまでも解消でき、ようやく慣れたGoogleかな漢字変換に戻ることができる。
注1.
いったん削除したのは、以下のフォルダの設定ファイル
/ライブラリ/Extensions
/ライブラリ/InputManagers (このフォルダは存在せず)
/ライブラリ/InputMethods (このフォルダは空)
/ライブラリ/LaunchDaemons
/ライブラリ/LaunchAgents
/ライブラリ/ScriptingAdditions (このフォルダは空)
/ライブラリ/StartupItems (このフォルダは空)
注2.
Google日本語入力以外にもDayOneというアプリが動かなくなっていたが、これも動くようになった。