(続々々)カワセミ追っかけ

 鳥たちは、見ていて飽きない。その中でもカワセミは随一である。ただ、ニワカのバードウオッチャーには探すのが難しいから、散歩の途中で偶然見つけたりすると、その僥倖を感謝せずにはおれない。何ものへの感謝なのかはわからないままの奇妙な感謝ではあるが。そのうえ素人カメラマンの腕では枝や柵に止まった姿でさえ、カメラを構えピントを合わせるのにもたついている間に飛び去られて見失うことがしばしばであり、水中に飛び込む瞬間とか、ホバリングで空中に浮いている瞬間を撮れるようになりたいものだという願望はいや増すのだが、フィルムに残るのは空振りのコマの山である。
 止まっているカワセミを動画で撮ると、飛び出しの瞬間が撮れることがある、というかその瞬間を静止画で捉える腕の代用として動画を撮っている。いつ飛び立つかわからないカワセミにカメラを向けていると、手ブレがひどい。だんだん腕が疲れてきて画角が振れ、静止画を撮るときとは逆に、そろそろ飛び立ってよ、と動きを催促したりしてしまう。もちろんカワセミにとっては知ったことではない。そのうちにこちら側は電池が切れたり、フィルムが尽きたりする。そんな迷走を繰り返すうちに、いく度かは飛び立つ場面を収録できたことがあり、それをまとめてみた。

飛び去るカワセミ#7

飛び去るカワセミ#8

羽繕いして飛び去るカワセミ
   
   

(注)
動画は容量がかさばるのでこのサイトには容れず、YouTubeを間借りしています。
上記以外のクリップもあるので、御笑覧下さい。 チャネル⇒