徘徊雑句4(夏から秋 1) 2021-02-062020-09-16 群青は幼年の徴しるし褪あせるべし 全身を群青に染む日を夢む 生くるには無用紺碧の尾切り捨てよ 黄葉もみじして立秋を告ぐ桂かつらはや 泥水を啜すすりてなおも舞い止まず 炎熱の路傍に一輪涼しかる 古き羽根残して鷹は発ちにけり 合歓ねむの花実となれば豆夏逝きぬ
群青は幼年の徴しるし褪あせるべし 全身を群青に染む日を夢む 生くるには無用紺碧の尾切り捨てよ 黄葉もみじして立秋を告ぐ桂かつらはや 泥水を啜すすりてなおも舞い止まず 炎熱の路傍に一輪涼しかる 古き羽根残して鷹は発ちにけり 合歓ねむの花実となれば豆夏逝きぬ