徘徊雑句8(秋2) 2021-02-062020-10-28 金銀の穂を煌めかせ秋送る 萱かや原を駆け少年の脚傷多し 風になびきなびきつつ萱かや刃はを研げり 鳳凰の宿れるを待ち夏は過ぐ 末生うらなりの西瓜熟しおおせるや 彼岸花暦に遅れ咲きにけり 秋の蝶乏しき花を競いけり 蟻建つる蝉の墳丘崩れゆき 耳鳴の昂じ無音の蝉時雨
金銀の穂を煌めかせ秋送る 萱かや原を駆け少年の脚傷多し 風になびきなびきつつ萱かや刃はを研げり 鳳凰の宿れるを待ち夏は過ぐ 末生うらなりの西瓜熟しおおせるや 彼岸花暦に遅れ咲きにけり 秋の蝶乏しき花を競いけり 蟻建つる蝉の墳丘崩れゆき 耳鳴の昂じ無音の蝉時雨