徘徊雑句9(秋3)

はらみたるつま護りをり小さきつま           孕んだ女郎蜘蛛とそれを見守る雄蜘蛛

蜘蛛くうへ見えざる糸をじ登り  空中を攀じ登る蜘蛛
そらに糸いかだと流し大洋うみ渡る
   

陽を浴びて何祈りをる亀あまた         犇めいて甲羅干しする亀たち
火にべて甲羅未来を告すべし
  
  

何百里並び来たるか羽根やすむ 公園の池に渡ってきた初鴨

水脈みお曳きて漕ぎ急ぎたる鴨用のあるや    水脈を曳いて先へ急ぐ鴨

居残りの鷺の背寒し秋の風                居残りの白鷺

秋空を押しのけて沸く雲の峰  秋空に湧く積乱雲
  
街路樹に刻まれてあり呪い文字

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