徘徊雑句9(秋3) 2021-02-262020-10-28 妊はらみたる妻つま護りをり小さき夫つま 蜘蛛空くうへ見えざる糸を攀よじ登り 宙そらに糸筏いかだと流し大洋うみ渡る 陽を浴びて何祈りをる亀あまた 火に焼くべて甲羅未来を告すべし 何百里並び来たるか羽根憩やすむ 水脈みお曳きて漕ぎ急ぎたる鴨用のあるや 居残りの鷺の背寒し秋の風 秋空を押しのけて沸く雲の峰 街路樹に刻まれてあり呪い文字
妊はらみたる妻つま護りをり小さき夫つま 蜘蛛空くうへ見えざる糸を攀よじ登り 宙そらに糸筏いかだと流し大洋うみ渡る 陽を浴びて何祈りをる亀あまた 火に焼くべて甲羅未来を告すべし 何百里並び来たるか羽根憩やすむ 水脈みお曳きて漕ぎ急ぎたる鴨用のあるや 居残りの鷺の背寒し秋の風 秋空を押しのけて沸く雲の峰 街路樹に刻まれてあり呪い文字