徘徊雑句12(冬から春)

木末こぬれより仄赤らみて寒を越ゆ  
 
山笑い林笑いて悔悟あり  早春の雑木林  早春の森  早春の落葉樹林 
       
春立つを待ちかねてきじ野に出たり  初雉
 
春耕の余禄競いて啄みをり  春耕
  
臍の穴に銀の泡ふたつ隠れをり
 
愚かなることのみ多し生きめやも  

悔ゆること多し枯れ原炎上す     芒の原

不踰矩ななじゅうの境ゆるや恥重ね  
  

むごきまで枝刈られ樹々芽吹けかし  街路樹 剪定された欅  
   
辛夷こぶしなる蕾握れる花夢見     和毛に包まれた辛夷の蕾
  

鉄塔を仰げばしろき昼の月  昼の月  
  

冬の垢すすぐ小鳥や水ぬるむ       水を浴びるヤマガラ  
  

濁流の滔々暗渠蛇行せり

画面操作上のヒント
💡横スクロール
本文は横に幅広いので、左右に横スクロールしてご覧ください。
横スクロールするには、本文下部の横スクロール・バーを左右にスライドさせます。

💡サムネール画像
句の下や右にある小さな画像(サムネール画像)にカーソルを重ねると、画像が少し拡大し半透明になります。
画像をクリックするとポップアップ画面が開き、拡大表示されますます。
画像を閉じるには、そのままクリックするか、Escキーを押すか、画像の右上隅のX印をクリックしてください。

💡動画の操作
画像のクリックで短い動画がポップアップしてくる場合もあります。
動画は自動再生しますが、下部のコントロールバーでも操作できます(ただし無音にしてあるので、音は出ません)。
動画を閉じるには、Escキーを押すか、画面左上隅のX印をクリックするか、動画の枠外をクリックしてください。