徘徊雑句15(花鳥3) 2023-06-242021-08-21 芽吹く地点をいかに決するや筍は 浮上すか四発の回転翼ローター始動せば 黙々と苦き花粉を集めをり しおたれし羽根子育ての証ならむ 油蝉炎天を炒りかつ炒られ 全山の蝉合唱しはた黙す 蚯蚓みみずにも季語あり炎天に悶死せり 今朝やたら天使の降りくる死屍累々 恥ずかしき記憶溢れて溺瀕死できひんし 日々に肥え枝撓しならせて棗なつめ熟る 嘘だけで成り立つ言葉単極磁石モノポール 朝狩のカワセミ水面みなも一撃す 蝉時雨はた止み森閑青葉闇 雨上がり森滴々と遅れ垂る 軒陰に大南瓜かぼちゃ転がされたる日照りかな めずる人なけれど藤の豆実り 直射光忌み片陰を選り歩き 断食の壁にすがりて死を待てり 腹見せて甲虫断末魔痙攣 来光を拝まむと欲り蓮ひらく
芽吹く地点をいかに決するや筍は 浮上すか四発の回転翼ローター始動せば 黙々と苦き花粉を集めをり しおたれし羽根子育ての証ならむ 油蝉炎天を炒りかつ炒られ 全山の蝉合唱しはた黙す 蚯蚓みみずにも季語あり炎天に悶死せり 今朝やたら天使の降りくる死屍累々 恥ずかしき記憶溢れて溺瀕死できひんし 日々に肥え枝撓しならせて棗なつめ熟る 嘘だけで成り立つ言葉単極磁石モノポール 朝狩のカワセミ水面みなも一撃す 蝉時雨はた止み森閑青葉闇 雨上がり森滴々と遅れ垂る 軒陰に大南瓜かぼちゃ転がされたる日照りかな めずる人なけれど藤の豆実り 直射光忌み片陰を選り歩き 断食の壁にすがりて死を待てり 腹見せて甲虫断末魔痙攣 来光を拝まむと欲り蓮ひらく