徘徊雑句25(花鳥13) 2024-03-282023-07-30 空蝉や嫁ぎたる仔の部屋寥ひろし 耄碌の夢魔煮凝りて目膠めやに滲む 飢ひもじかる幼年の味桑甘き 焼け残る喉仏の如悔い凝こごり 甘く濃く匂い澱めり梔子くちなし花 刻々は永し背骨を百足ムカデ這う 踏み渡る道に潰るる実のあまた 有限の文字列に誤字無限摩訶不思議
空蝉や嫁ぎたる仔の部屋寥ひろし 耄碌の夢魔煮凝りて目膠めやに滲む 飢ひもじかる幼年の味桑甘き 焼け残る喉仏の如悔い凝こごり 甘く濃く匂い澱めり梔子くちなし花 刻々は永し背骨を百足ムカデ這う 踏み渡る道に潰るる実のあまた 有限の文字列に誤字無限摩訶不思議