アオサギが、田植えが済んだばかりの早苗田で大きな魚を獲り、呑み込もうとしている。水の浅い早苗田にこんな大きな魚が迷い込んだことも不思議だが、目敏くそれを見つけて仕留めたアオサギもなかなかのものだ。鯉か大型の鮒か、大雨で増水した川から遡上し、水が引いて川に戻れなくなってしまったのだろう。もう息の根は止められたようで暴れてはいない。しかし、ペリカン科の鳥とはいえ、さすがのアオサギもこれを一気に呑み下すことは難しいようだ。何度も銜え直し、疲れ果てて水中に放してはまた銜え、仰け反って呑み込もうとする。何度も何度も。そのうちにどこからかカラスが寄ってきて、アオサギが放した魚を堂々と横取りして啄み、肉を毟り取っている。アオサギは悔しそうだが争いはせず、やがて諦めたか立ち去った。
大きい獲物と格闘するアオサギ( ⬅YouTubeに飛びます）
