徘徊雑句26(花鳥14) 2024-03-282023-10-20 草木そうぼくの命の匂い死の匂い ガジガジと炎熱囃はやす蝉幾万 片陰に信号待ちす老いたる乎 葛くず猛たけし太陽光パネル覆いたる 筑波嶺に雲のしかかり黒雨来たる 野分去る青き団栗どんぐり散らかして 逆しまに吊り下がり蜘蛛風を編む 卵生み着くべき葉索もとめ蝶迷ふ 柘榴裂け朱あかき粒ふたつ輝ける 酷暑にも暦狂わず彼岸花 主亡くも蜘蛛の巣虹を織り揺るる 尺取り虫の刻む余命や道遠し
草木そうぼくの命の匂い死の匂い ガジガジと炎熱囃はやす蝉幾万 片陰に信号待ちす老いたる乎 葛くず猛たけし太陽光パネル覆いたる 筑波嶺に雲のしかかり黒雨来たる 野分去る青き団栗どんぐり散らかして 逆しまに吊り下がり蜘蛛風を編む 卵生み着くべき葉索もとめ蝶迷ふ 柘榴裂け朱あかき粒ふたつ輝ける 酷暑にも暦狂わず彼岸花 主亡くも蜘蛛の巣虹を織り揺るる 尺取り虫の刻む余命や道遠し