徘徊雑句27(花鳥15) 2024-03-282024-03-28 細さざ波を光は掃きて疾はしるべし 厳いかつかる鵜の碧眼へきがんを娘こらは誉む 微光はらみ微塵弥生の空に充つ 風烈し空中に鳥蹌踉よろけをり 飛蚊症の蚊を追うがごと想そう妄みだる 鵯ひよ危急金切り声の掠れたる 縛ばく解かれ裸樹空へ枝を寛ぐ 仰反のけぞりて見上ぐれば月半ば融け 双蝶のもつれつつ曇天を昇りけり 嘴はし尖り水鏡突き魚を刺し 抱卵二十日醜き雛の孵りけり
細さざ波を光は掃きて疾はしるべし 厳いかつかる鵜の碧眼へきがんを娘こらは誉む 微光はらみ微塵弥生の空に充つ 風烈し空中に鳥蹌踉よろけをり 飛蚊症の蚊を追うがごと想そう妄みだる 鵯ひよ危急金切り声の掠れたる 縛ばく解かれ裸樹空へ枝を寛ぐ 仰反のけぞりて見上ぐれば月半ば融け 双蝶のもつれつつ曇天を昇りけり 嘴はし尖り水鏡突き魚を刺し 抱卵二十日醜き雛の孵りけり