徘徊雑句28(花鳥16) 2024-05-262024-05-25 木蓮の吹き出いずるごと群ら咲けり タンポポの綿毛散らして兎跳ぶ 卵巣は裂け棕櫚シュロの花咲きにけり 風を掃き茅ちがやの穂顫ふるへ焦燥す 目で追うも見失いたる蝶いずこ 葦雀ヨシキリのぎょぎょし〳〵と啼く仰々し 姿見せず我ここに在りと鶯トリ叫おらぶ 春紅葉もみじしきりに散らし尾長オナガ鳴く 遅れ花残存念慮のごとく咲き ひしめきて浮葉泥水を覆いたる 新緑にまぎれてもなお著しるし背の光 沸き立ちて咲き吹きこぼれ散り楠クスの花 吠えるごと嘶いななくがごと雉キジ啼けり
木蓮の吹き出いずるごと群ら咲けり タンポポの綿毛散らして兎跳ぶ 卵巣は裂け棕櫚シュロの花咲きにけり 風を掃き茅ちがやの穂顫ふるへ焦燥す 目で追うも見失いたる蝶いずこ 葦雀ヨシキリのぎょぎょし〳〵と啼く仰々し 姿見せず我ここに在りと鶯トリ叫おらぶ 春紅葉もみじしきりに散らし尾長オナガ鳴く 遅れ花残存念慮のごとく咲き ひしめきて浮葉泥水を覆いたる 新緑にまぎれてもなお著しるし背の光 沸き立ちて咲き吹きこぼれ散り楠クスの花 吠えるごと嘶いななくがごと雉キジ啼けり