Google日本語入力が使えない

 MacOS 15.5から15.6へ何も考えずにアップデートした。通常のマイナーリリースだと思い、最新版のリリース通知があった当日に更新をかけたのだ。更新自体はすんなりと完了した。しかし、それからちょっと痛い目を見、先の見通しも立たない厄介な状況に陥った。ことの顛末を細々書き連ねても取り止めなくなりそうだし、あまり有益な情報にもなりそうにないので、要約すると、問題は3つ。

(1).Google日本語入力が使えない
(2).OSのメニューバーに入力ソースのアイコンが表示されない
(3).Google日本語入力の将来性が不透明である

(1).

 Google日本語入力が使えなくなった。Apple純正の日本語入力システムは、慣れもあろうが、使い勝手が悪く、変換効率も芳しくないので、もうずっとGoogle日本語入力を愛用してきた。15.5でも順調に稼働していたのが、15.6にアップデートした途端に使えなくなってしまった。次期のMacOS26(注1)のベータ版ではちゃんと稼働しているので、15.6固有の問題だと思うが、Appleのユーザサポートに助けを求めても他社製品の問題と見て、親身に対応してくれない。ネット上にもまだ類似の障害報告は上がっていないようで、仕方なしにApple純正の日本語入力システムを使っている(注2)。一刻も早いBugFix版のリリースを求む。

(2).

 OSのメニューバーに入力ソースのアイコン(“🅰”のような入力モードを示すアイコン)は表示されなくなったので、現在の入力モードが何なのか目視ではわからなくなっている。ただし、アルファベット入力と日本語ローマ字入力(ローマ字漢字変換)の切り替えはキーボードの「英数」キーと「かな」キーでできる。絵文字の入力とか16進数での漢字コード入力は選択しようがなくて、できない(注3)

(3).

 これらの問題を解決しようと色々調べているうちに、ひとつ重大な事実を見つけてしまった。なんとGoogle日本語入力はintelコードであり、AppleSiliconチップ(Mシリーズチップ)のMacでは、Rosetta2を介して稼働している(図1)。Mシリーズチップの登場から丸5年過ぎたのに、未だintelコードのままなのだ。それに加えてAppleは、rosetta2のサポートは次期OS26(Tahoe)で最後だと宣言した。つまり、Googleが27年までにintelコードをAppleSilicon向けに書き換えないかぎり、それ以降の日本語入力は別の製品に頼らざるをえなくなるのだ。いまのところ、選択肢は次の3つ。Apple純正の日本語入力システム、ジャストシステムのATOK(有料)、物書堂のカワセミ(有料、1ヶ月のトライアルあり)。
 
 日本語入力の分野は、かな漢字変換の機能を含めてまだまだ改良の余地があり、特にAIの応用分野として有望なのではあるまいか。ベンダー各社の一層の注力を望みたい。

 読者諸氏の中に、MacでGoogle日本語入力を使っておられ、それは手放せないと思われる方があれば、ぜひ、Googleフィードバックシステムを使ってApple Siliconへの書き換えをリクエストしてほしい。

図.1

Google日本語入力のプロセスはIntelコードであることがわかるアクティビティ・モニターのスクリーンショット(赤枠部分に注目)

1.MacOSのナンバリングの体系が次期から変わり、MacOS 15(Sequoia)の次は大きく跳んでMacOS 26(Tahoe)となる。26は2026年の意味で、他のOSもiOS 26、iPadOS 26のようになる。製品リリースは今秋の予定だが、それぞれベータ版が試用できるようになっていて、私も一台のMacにそれを導入して使っている。

2.ネット上ではMacOS15でGoogle日本語入力が使えなくなったという記事、Googleがそれに対するBugFix版を出したという記事を何本か見た。しかし、いずれも旧い記事で私は経験していない(15.0から15.5まで特に障害はなかった)し、今回の問題への応用はできそうにない。

3.セーフモードでOSを起動すると、入力ソースのアイコンがシステムメニューに表示されるようになった。しかしセーフモードでは、他の抑制される重要な機能が多く実用的ではない。Google日本語入力の初期化で問題が生じているのだろうとことが推測できるだけだ。