不随詩片 2018-08-221980-07-18 内耳の迷路の奥へおくへどこまでもはいこみ 精神に接するつきあたりでふいに もだえながらつぎつぎ 聴きとれぬ悲鳴になって消える 蟻の無限行列 で包囲される 吸う息 吸う息に憑く馬革のふいごはあえぐまま 火を煽らず 毀れた寝台から突き出るスプリングは夢を串刺しにする 揉み込まれる錐の深さが生きる理由を測りうるか? 血の泡が つかのま 希望を映しうるならば口に満ちる 血の泡を齟む 呟きは割れつづけ 腕は行為のかんぬきであり 舌は言葉のさるぐつわである
内耳の迷路の奥へおくへどこまでもはいこみ 精神に接するつきあたりでふいに もだえながらつぎつぎ 聴きとれぬ悲鳴になって消える 蟻の無限行列 で包囲される 吸う息 吸う息に憑く馬革のふいごはあえぐまま 火を煽らず 毀れた寝台から突き出るスプリングは夢を串刺しにする 揉み込まれる錐の深さが生きる理由を測りうるか? 血の泡が つかのま 希望を映しうるならば口に満ちる 血の泡を齟む 呟きは割れつづけ 腕は行為のかんぬきであり 舌は言葉のさるぐつわである