徘徊雑句20(花鳥8) 2023-06-242022-07-28 山吹の黄濃く光集めたり それぞれの花それぞれに虫招き 雪崩咲く花栗汗を煮詰めをり 畦道を雉先導し神下る 庚申塚の紅殻の碑銘暑気に溶け 毒だみや木下闇の仄明り 子蟷螂かまきり孤り梔子くちなしの花に棲み 微風にも靡く薄紅合歓ねむの花 紫陽花の毬にならむと咲きにけり 炎熱を遣らむと鴉喘ぎをり 夏もみじ翼果離陸を待ち構え
山吹の黄濃く光集めたり それぞれの花それぞれに虫招き 雪崩咲く花栗汗を煮詰めをり 畦道を雉先導し神下る 庚申塚の紅殻の碑銘暑気に溶け 毒だみや木下闇の仄明り 子蟷螂かまきり孤り梔子くちなしの花に棲み 微風にも靡く薄紅合歓ねむの花 紫陽花の毬にならむと咲きにけり 炎熱を遣らむと鴉喘ぎをり 夏もみじ翼果離陸を待ち構え