プログラミング言語でコンピュータ・プログラムを書き、走らせたことのある人なら、デバッグという作業を経験されたであろう。bugと接頭辞:deを組み合わせた業界用語で、debug、名詞としても動詞としても使われます。プログラムが意図したとおりに作動しない、プログラムの中のどこかに虫がいて悪さをしている、害をなしている、だからその虫を見つけて取り除き、仕様どおりに作動するようにしよう、という作業を指します。
小啄木鳥が木立の枝を文字通り打診しながら、枝から枝へ虫を探して渡り、ようやく見つけたのか細い梢に取り付いて、自分が掴んでぶら下がっている枝を激しく辛抱強く突っつき、とうとう朱い紐のようなものを引きずり出し、一呑みに食べてしまった。こんなところに虫がいるか?、と訝しむほど細い枝から、見事に虫を突つきだしたコゲラの技を見て、そうだったよな、思わぬところに潜んでいるんだよな、虫は、と、かつて悩まされた数々の虫と、虫が取れたときの快感を思い出した。
注)
YouTubeに動画を上げました。
虫取りするコゲラ