朝の歌 2018-06-181980-03-17 今朝の広すぎる食卓 の上の皿の上の さんま の尾鰭がどうしても皿 からはみでてしまうのだ 焦げて匂っているくせに 尾鰭を皿にいれる と 死んだ魚の目 の尖った頭がつきでてくるの で俺は朝飯を食う ことができない きれいに肉をつつきくずし 俺が今朝さんま一匹を食った という完全な骨の標本をいれる皿が 世界中の食器棚のどこに 伏せてあるのか 俺の朝飯を阻止する はねた尾鰭 頑固に閉じている鰓蓋 俺の一日がはじまることを阻止する 偏執的なさんまめ!
今朝の広すぎる食卓 の上の皿の上の さんま の尾鰭がどうしても皿 からはみでてしまうのだ 焦げて匂っているくせに 尾鰭を皿にいれる と 死んだ魚の目 の尖った頭がつきでてくるの で俺は朝飯を食う ことができない きれいに肉をつつきくずし 俺が今朝さんま一匹を食った という完全な骨の標本をいれる皿が 世界中の食器棚のどこに 伏せてあるのか 俺の朝飯を阻止する はねた尾鰭 頑固に閉じている鰓蓋 俺の一日がはじまることを阻止する 偏執的なさんまめ!