徘徊雑句5(夏から秋 2)

 
   
裂けたる背に残るたまのじ切れて  空蝉の背中に残るたまの緖
  
墜ち蝉のやがては蟻に曳かるべし  
  
水面をたわませ水馬アメンボウつがいおり  水上で番う水馬

 
ひそやかに酷暑の陰や萩開く  炎天の陰でそっと咲き初めた萩 
  
まだ住めるにはや新居へと越したるか  主のいない蜘蛛の巣
   
飛びたれば凶相を剥く飛蝗バッタなり  孤独相のバッタ 
  
夏の終わり栃の葉掠れ空透ける  栃の虫食い葉

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