徘徊雑句5(夏から秋 2) 2021-02-062020-09-16 裂けたる背に残るたまの緒お捩よじ切れて 墜ち蝉のやがては蟻に曳かるべし 水面を撓たわませ水馬アメンボウ番つがいおり ひそやかに酷暑の陰や萩開く まだ住めるにはや新居へと越したるか 飛びたれば凶相を剥く飛蝗バッタなり 夏の終わり栃の葉掠れ空透ける
裂けたる背に残るたまの緒お捩よじ切れて 墜ち蝉のやがては蟻に曳かるべし 水面を撓たわませ水馬アメンボウ番つがいおり ひそやかに酷暑の陰や萩開く まだ住めるにはや新居へと越したるか 飛びたれば凶相を剥く飛蝗バッタなり 夏の終わり栃の葉掠れ空透ける