詩
五線譜に蟻を這わせて
象、憎悪?、鼻が短い象、象が鼻は短い、違う、 なにか違う、象は|が鼻が| … 続き…
靴 [異稿] または、マクレーン刑事への謝辞
また靴が失くなった 今度こそ探し出せ 靴を履く権利をとことん行使しろ どこで脱ぎ忘れ … 続き…
産道を下る記憶の反芻でも冥府へ下る予兆夢でもないなにか
透明で冷たく硬く窮屈な管チューブの中を、くぐりり抜けようとしていた。管は琺瑯のような … 続き…
すべての反復は摩尼車を回すことと等価である
知らぬまに抜け落ちた毛を巻き込んで 勤行のマニ車は軋んだ挙げ句に壊れた ありもしない … 続き…
地下道を渡る[異稿]
線路の下をくぐる地下道に入る 頭上を貨物列車が通過する ゴド godo ゴド g … 続き…
厄災(あるいは、密集した蟻の群れ)
歩道の端に褐色の汚れが広がっていて、眼を凝らすと、表面がぞわぞわ蠢いている。 … 続き…