NASの新調

 もう10年以上も前に購入したTimeCapsule(1TB)でWiFiルータが機能しなくなった。HDDと有線LANハブの機能はまだ生きているが、さすがにいつ壊れても不思議ではなく、買い替え時だ。ところがAppleはこの分野から撤退して、純正の後継製品はないし、3つの機能を合わせもつ他社製品もみつからない。ネットを漁り、あれこれ迷った末、NASとしてSynology社製の2ベイ製品にWD社製の6TBドライブを2台載せてミラーリングすることにした。都合45Kほどの出費である。10年前のTimeCapsuleの50Kと比べてどうだろうか。有線無線LANの機能は差額の5Kで調達できそうだから、この10年でTBあたりの費用が1/6になったと思えばよいのか。もっと激しい変化だったような気もするので、腑に落ちない。
 注文の品が届いたので、組み立て、設定を済ませたところで、不可解な表示に目が留まった。HDDの容量が5.46TBと表示されるのだ。約10%がどこかに消えた。WDに質問状を出そうとしたが、質問状に記入必須となっている装置のシリアル番号を何度入力しても正統なものと認識せず、門前払いされて、こちらへの質問は諦めた。Synologyの質問状でも、要領を得ない質問項目が並んで、素人泣かせだったが、なんとかごまかして質問状は発出できた。さあ、どういう回答が来るか。次の3つのうちのどれかか、あるいはもっと別の理由か。
1.公称6TBは実際には5.46TBで、水増しされている
2.RAID構成のために0.5TB 程が費消される
3.不良トラック/不良セクターが0.5TB程ある
 回答が来て、上の予想は3つともハズレ。1TBを(2^10)^4とするか、(10^3)^4とするかの差だった。ことデータ容量に関しては、私は1K=2^10=1024、1Tは2^40(つまり(2^10)^4)だと暗黙のうちに前提していたのだが、売る側は1K=10^3で、1T=10^12としているのだった。まあ詐欺と騒ぐほどではないが、ちょっと裏切られた気はして、残念。