MySQL破損から復旧へ

朝、ブログの記事を更新している最中に、突然家中の電源が落ちた。家人が、脱衣場にあるブレーカに誤ってハンガーを引っ掛けてしまい、電源が飛んだのだった。家人は慌ててブレーカーをもとに戻し、自動的に電源の入る電灯やモニター類などの機器はもとに戻ったが、MacやNASは手動で電源ボタンを入れ直さなければならない。幸い、ハードウエアの破損はなかったようで、不調のソフトもとりあえずなさそうであったが、ブログ更新作業を再開しようとすると、WordPressが動かない。WordPressはMANP環境で稼働させており、MANPは手動再起動が必要なのだった。MAMPを再起動する。Apacheは起動するが、MySQLが起動しない。Webサーフして原因を探すと、電源断のときにMySQLのDBが破損するという記事がたくさんある。MySQLのログを見ると、一つのファイルが読めないエラーが生じていることがわかった。そのファイルの前日分をTimeMachineからコピーバックし、MANPを再起動するも、今度は別のファイルで同様のエラーが生じる。1週間前のバックアップはあるが、これはWordpressの中のプラグインで採取したバックアップだから、Wordpressが稼働してしていないとリストアに使えない。WordPress用のDBをいったん全部削除してしまい、DBが空の状態でWordpressを再起動してからリストアする奥の手はあるが、一週間前に戻ることになるのでなかなか使う決断がつかぬまま、一日がすぎ、次の日、まだ試していないMySQL自体の復旧機能を試すことにした。再起動時に、強制復旧のレベルを指定する方法だ。参考記事にある設定コードをコピペしてテキストエディタで設定ファイルを生成し、所定の位置に追加した。MANP再起動。MyQSLは起動せず、状況は同じ。ログを見ると、設定ファイルの指定が不正らしい。しかし、エディタで内容を確認しても悪いところ見つからない。しばらくしてはたと気づき、VSCodeで設定ファイルを開いてみると、頭の方に見知らぬ文字列が詰まっている。テキストエディタが.cnfという拡張子の設定ファイルをrtfフォーマットで上書きし、その書式が先頭行以下数行にわたって入り込んでいたのだ。これを外して再度MANPSの起動を試みる。すんなり再起動できた。あっけない幕切れ。喪失したデータもわずかで、2日ぶりではあったものの、ほぼ完全復旧。もっと早く、ここまでたどり着けたはずなのに。エンジニアであった(?)頃の勘がすっかり衰えはてている。嘆かわしや。
ブレーカにカバーを着けようだとか、思い立った都度バックアップを取っておこうだとかアイデアは、喉元過ぎれば、で、もう忘れかけている。