Parallelsその後

 Mac上でWindowsを稼働させる仮想化ソフトParallelsが、Windows11にも対応した。Appleが去年の秋、独自プロセッサM1版のMacをリリースした直後には、Parallelsは追随できなかった(Apple Silicon MacでのParallels(2020-11現在))が、それでも今年にはいって、M1版Macに対応したお試し版をリリースし、4月には正規の有料版リリースにこぎつけた。大したものである。社運を掛けた開発ではあっただろう。そこへさらに今月初旬、Windows11が追い打ちをかけるようにリリースされた。Parallelsはこれにもすぐさま対応した(ver.17)。しかもこの版は、まもなくリリース予定のMacOSの次のバージョン(Monterey)にもあらかじめ対応している。目まぐるしい環境激変への見事な対応である。この最新版を試してみたが、つつがなく動作する(稼働環境は、M1版MacMini、MacOS.BigSur、Parallels17、Windows11.armPreview版)。
 この仮想化ソフトを長い間使い続けてきた唯一の理由は、Windowsでしか稼働しないひとつのアプリがあったからだ。しかしそのアプリもだんだん使わなくなり、いまやお蔵入りしてしまった。つまり、わたしにとっては手間と費用をかけて使い続ける意味を失った。ちなみに、この徘徊雑記サイトの動作テストはSafari、Chrome、FireFox、Edgeで行っているが、EdgeもMac版が出たので、すべてMacOS上で完結する。
 Parallelsの機敏かつ不屈の対応に敬意を表し、また、どうしても使いたいのにWindows上でしか稼働しないようなアプリが出現した場合に備えて、残しておくことにしよう。

(注)Parallels17に関してはこの記事が詳しい。