AirDropが失敗する原因

Mac,iPhone,iPadなどのアップル製品間でファイルを転送する仕掛けとして、AirDropは大変便利である。
しかし、たまにこれが失敗する。たとえば、MacからiPhoneへ写真を送信しようとして、「完了できませんでした」というエラーに遭遇することがある。しかもエラーメッセージにはそれ以上詳しい説明はない。さっきまで特に支障なく作動していた機能が突然使えなくなり、なんだか既視感はあっても、前回どうやって解決したか思い出せなくて、ネットを検索して回る羽目になる。何度躓いても喉元すぎれば、対処法を忘れてしまうので、備忘としてメモしておく。
原因は、転送すべきファイルのファイル名に半角文字(1バイト文字)と全角文字(2バイト文字)が混在していることである。どういう文字の組み合わせでエラーが発生するのか解説したドキュメントを探したが見つけられなかったので、体験的な対処法しか書けないが、ファイル名に半角・全角が混在しないように、いずれかの字種にそろえると正常に機能する。
コンピュータ文化が1バイト文字を基礎にしているから、未だにこういう問題を潜在させているのではあろう。減ったとはいえ、今でもメールやWebサイトでの文字化けを目にすることがあるのと同根である。アプリ開発の舞台裏では、今も文字コードの扱いに関わる泥臭い作業が延々と続いているはずだ。