有島武郎論・序論 凡例

  凡例
一、テキストには、特に断らぬ限り新潮社版全集を用いた。引用に際しては、正字体を略字体にあらため、ルビは適宜省略した。また、日記からの引用で一九〇七年以降のものは註記していない場合でも原文は英文であり、全集所収の編集者訳である。

二、有島からの本文中での引用は《》で囲み、他からの引用等と区別した。また、引用文中の傍点は原文のままであり、傍線は引用者の附したものである。

三、安子夫人の遺稿『松虫』からの引用は、全集第五巻の附録による。

四、本文中、「父親」は有島の実父・武を、「夫人」は安子夫人をそれぞれ指し、作中人物等の親子関係・夫婦関係を示す「父」「妻」と区別した。